一般整形外科
岡崎にあります「はまな整形外科クリニック」より腰痛の原因や治療についてご案内します。
腰痛の主な原因は大きく分けて4つあげられます。
それは、筋肉性、椎間板性、椎間関節性、椎体性です。

それぞれの部位はこのようになります。

しかし、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症といった明らかな疾患ばかりではなく、病態のわからない腰痛(非特異的腰痛)が大半を占めるといわれています。

図1 MRI T2強調矢状断像
(腰椎椎間板ヘルニア)

図2 単純X線腰椎側面像
(第12胸椎、第1腰椎圧迫骨折)

図3 単純X線腰椎側面像
(第3、4、5腰椎分離症)
患者様が「腰が痛い」と言っても様々で、誘因や経過、疼痛部位、合併症の有無など確認させていただきます。痛みが、腰椎に限局している場合と、おしりや下肢の痛みを合併している場合では診断が変わってきます。
疼痛の部位、神経症状などから、その原因と障害部位を推察します。
また、患者様の体(股関節、腰背筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなど)の柔軟性を確認し、腰痛を招いている要因を追求します。
これは、今後の腰痛を繰り返さないために必要なことであり、場合によっては、リハビリテーションにてストレッチなど運動療法を指導させていただきます。
単純X線とMRI検査が一般的です。
X線では骨の形状、位置的変化(椎間の狭小、前後屈での不安定性など)を診断します。
場合によって、MRI検査もさせていただきます。当院にはMRIがありませんので、岡崎市民病院、岡崎市医師会公衆センターと連携をしており、撮影をお願いしています。

図4 単純X線腰椎側面像
(生理的前弯あり)

図5 単純X線腰椎側面像
(生理的前弯なし)
図4が正常です。X線を撮影時には、まず、生理的な弯曲に注目しましょう。
薬物療法としては、腰痛、下肢痛に対し第一選択は、非ステロイド性消炎鎮痛薬です。椎体周囲の神経組織の炎症を抑え、鎮痛を図る目的で使用します。また、筋弛緩薬を併用したりします。
注射療法としては、圧痛点へのトリガーポイント注射、下肢症状の改善が乏しい場合に行う硬膜外注射があり、ここまでは外来でもできます。硬膜外注射でも効果が乏しい場合、強い坐骨神経痛には神経根ブロックを行います。これに関しては、岡崎市民病院へ紹介をし行わせていただきます。
また、症状によっては手術の適応になる場合があります。
痛みを緩和するのみならず、原因や進行度によっても治療方針は異なります。
使う薬の種類、装具、リハビリ方法を含め、患者さんに理解をしていただき治療を勧めます。と、同時に手術の適応をしっかり患者様にも指導することが重要です。その際は、岡崎市民病院ドクターと検討した上で紹介をさせていただきます。
当院では、患者様の治癒過程によりリハビリテーションを実施しています。
急性期であれば、干渉波、腰椎牽引などを使用し、疼痛を緩和させます。
疼痛が緩和されたら、その後は痛みを繰り返さないために運動指導を行い予防に努めます。各個人で体の柔軟性、筋力など異なります。理学療法士やトレーナーがそれらを評価し、あなたにあった方法を指導させていただきます。分からないこと、知りたいことがあればどんどん質問を私たちにぶつけて下さい。
(詳しくは、リハビリテーションのページを参照して下さい)


腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の障害であり、線維輪の断裂を通った髄核の脱出です。後方あるいは後側方に突出・脱出したヘルニアは馬尾や神経根を機械的に圧迫するとともに、化学的刺激によって同部に炎症を引き起こします。
30~40歳代に多く発症し、10歳代や60歳以上でも発症することがあります。
第4腰椎と第5腰椎でのヘルニアが最も多いが、次いで多いのは第5腰椎と第1仙椎です。以後、第3腰椎と第4腰椎、第2腰椎と第3腰椎の順になります。
主に急性に発症し、腰痛と下肢痛が出現します。それは、腰椎を前かがみにすることにより椎間板の膨隆による神経の圧迫が増すためです。
腰椎椎間板ヘルニアでは、機械的圧迫に化学的刺激が加わり、針で刺すような鋭い痛みとなります。
脊柱管が狭窄することによって発症する馬尾や神経根の障害です。原因は加齢に伴う椎間板、椎間関節、黄色靱帯の退行性変化で、脊柱管内の馬尾や神経根が機械的な圧迫を受けて、阻血やうっ血によって血流不全の状態となります。
60歳代に多く、先天性の素因や原因がなければ40歳未満はまれです。
第4腰椎と第5腰椎に最も多く、次いで第3腰椎と第4腰椎、第2腰椎と第3腰椎の順に続き、第5腰椎と第1仙椎は比較的少ないです。
主に徐々に発症し、腰痛と下肢痛が出現します。腰部脊柱管狭窄症では、椎間板だけではなく椎間関節や黄色靱帯の変化を併せ持ち、腰椎を反ることで脊柱管の狭窄が増します。そのため、前かがみで少し休めば楽になります。これを間欠的跛行と言います。こういった症状が出現したときは速やかに医療機関を受診することをお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症は機械的圧迫による血流障害であり、締め付けられるような痛みとなります。