リハビリテーション
脊椎や脊髄の障害は、大きくわけて①機能的な問題と②器質的な変化の2つが原因となり症状を生じさせます。場合によっては2つの問題が重なり合い混合している場合もあります。
①機能的な問題とは、不良姿勢や筋の硬さによる、脊椎の弯曲の減少や脊椎の椎間関節の可動域の減少や四肢筋群の硬さによる骨盤-脊椎運動の破綻などがあげられます。

座位姿勢(左:正しい姿勢 右:不良姿勢)

立位姿勢(左:正しい姿勢 右:不良姿勢)

筋が硬くなり、脊椎の弯曲が消失します。
弯曲の少なくなった脊椎は、脊椎椎間関節の運動も減少しやすくなります。

脊椎の弯曲の消失(左:頸椎 右:腰椎)

関節運動が減少した前屈

前屈の正しい動作

関節運動が減少した後屈

後屈の正しい動作
正しい前屈
下肢に柔軟性もあり、骨盤、脊椎の可動性もしっかり出ています。
脊椎は動いてますが…
骨盤前傾が少ないです。
骨盤前傾は起きてますが…
脊椎運動がありません。
②器質的な変化とは脊椎椎体の変形や椎間板変性や骨棘形成、また分離症や椎間板ヘルニア(スポーツ外来参照)などが挙げられます。これらの疾患自体が直接の原因となって、疼痛やしびれなどの四肢症状を生じることも少なくありません。
器質的な変化では病態によって異なりますが、多くの場合は直接の原因を取り除くことを目的にリハビリテーションを行うわけではなく、近接する他の部位に対してストレッチ指導を行い、直接の原因による障害を生じにくくさせたり、二次的な障害(痛みによる筋の緊張や他の部位への影響)を軽減・消失させる為にストレッチ指導を行っていきます。
機能的な問題による障害は、姿勢指導や硬さのある筋群へのストレッチおよび筋力トレーニングやストレッチポールなどを用いたエクササイズを指導しています。

当院では個人に合わせたストレッチ、筋力トレーニング、エクササイズを指導しています。それは脊椎の動きや下肢の柔軟性、体幹の筋力などの問題点が個々によって異なるからです。
また、病態によっては誤ったストレッチを行うことで状態を悪化させる運動もあります。リハビリテーションで正しい方法を覚えて的確な運動を行いましょう。