スポーツ外来
岡崎にあります「はまな整形外科クリニック」でのスポーツ障害、スポーツ外傷の治療方針についてご案内します。

市民病院在職中、外来においても、手術においても、スポーツを原因とする外傷(骨折、脱臼、靭帯損傷、肉離れ等)、障害(膝の痛み、肘の痛み、肩の痛み、腰の痛み)の占める割合は増加の一途でした。
最近では、スポーツ=競技ではなく、スポーツ=レクリエーションの方々も非常に増えています。生活習慣病の予防、加齢に伴う体力低下予防、ストレス対策、いろんな目的でスポーツが取り入れられています。
非常に良いことだと思いますが、ひとつ注意しなければならないことがあります。スポーツをするためには、それに見合う体を有さないといけないということです。言い換えれば、十分な筋力(パワー)、十分な柔軟性(フレキシビリティー)、これらをプレー(モーション)に変換するのがスポーツです。スポーツを仕事にしているプロでは当たり前のこのことも、部活動レベルだとかなりないがしろにされているのも事実です。
われわれ整形外科クリニックがお手伝いしなければならないのがこの部分なのです。今まで多くの医療現場においては、前述したスポーツ外傷、障害の対症療法(痛みを改善するだけ)のみを行ってきた感があります。
たとえば、サッカーで肉離れを起こしたお子さんが来院しました。ほとんどのお医者さんでは、シップを処方し、松葉杖を貸し出すか、包帯で固定するかで2〜3週の安静で心配ありませんよ!と言って治療完了です。確かに治療は完了です。2〜3週すればほぼ痛みも無くなるでしょう。しかし、そのお子さんは次にスポーツに復帰した時、実力を十分発揮することもできないかもしれないし、もう一度同じ外傷を引き起こす可能性すらあります。
野球肩、野球肘、小児期のスポーツに伴う膝関節痛、足首の捻挫・・・毎日多くの子供たちが受診されています。これらも同様です。その場の痛みだけを治してあげることは容易なことです。でもそれで終わってしまえば、間違いなくその子はまた数ヵ月後に来院されることになります。
患者さん本人はもちろん、ご両親、コーチ、監督、スポーツ障害を治療する医療者、すべての人間がスポーツ障害を起こす原因に目を向けるべきなんです!例えば、野球肘に関して言えば、肘に問題がある子はほとんどいません。なのに、肘にシップを貼って、安静にして痛みが治まれば、治ったと勘違いしまた投げ続けます。間違いなくすぐに痛みが再発します。問題は肩関節の固さ、下半身の柔軟性の欠如、フォームの問題等々・・・これらを是正してあげなければ治療したとは言えません!これらの治療には、ある程度の時間を要しますし、ある程度の投球制限も必要です!障害なく大人まで楽しくスポーツ人生を歩むには一時的な試練も必要だと思いませんか?もちろんスポーツには試合というものが存在し、チームで行うスポーツでは休めない事情もよく理解できます。しかし故障した状態でのプレー、年齢に見合わない過酷な練習によって一生障害を引きずってしまうこともあります。
私自身、小学校低学年からバタフライの競泳を行っていました。いまでこそそんなクラブはないと思いますが、プールサイドでコーチが竹刀を持って歩きまわり、ヘバッっていると、容赦なく竹刀で愛の鞭が飛んできました。高校生と同じメニューで泳がされ、さらには小学生のうちから、プロテイン飲まされ筋トレです・・・。腰が痛いと言っても、練習不足だ!の一言で一蹴。その結果、私は立派な椎間板ヘルニアになりました!当然、いまだに痛みと付き合っています!
どうしてその障害が起こったのか、起こらないようにするためにはどのようなリハビリをしたら良いのか?、どのようなプレースタイルを構築したらいいのか?すぐにプレーに復帰できるため、その場の痛みだけをなんとかしよう!といった治療ではなく、障害を起こさないような体を造るにはどうしたらいいのか・・・痛みだけに目を向けた治療ではスポーツ障害は治せません。
今一度、スポーツ障害の本当の意味での治療を見直しましょう!そして、障害なく、一生そのスポーツを楽しめるような体を造りましょう!私の二の舞にならないようにしましょう!!
※スポーツ外傷、障害いずれにおいても、高度な損傷、あるいはそうでなくとも高いレベルのプレーを目的にする場合、手術的治療を行わねばならないこともあります。もちろん、手術をしなくても良いような状態にもっていけるよう、最大限の治療は行いいますが、どうしても手術の適応あり!と判断させていただいた場合は、当院と連携のある手術施設を有したスポーツクリニックやスポーツ障害の手術を行っている総合病院に紹介させていただく場合もあります。
