運動器リハビリテーションは、高齢者における廃用症候群や骨粗鬆症・転倒骨折の予防から、若年者のスポーツ障害まで幅広く行われています。リハビリテーションは、単に痛みをとるだけで良い場合と、痛みを引き起こす原因を根本から治療していく必要があるものとに分別されると考えます。

身体のいろいろな箇所に痛みがあり、病院へ行ったら安静を指示された。その通り安静にして湿布を貼っていたら痛みは治った。では早速、仕事にスポーツにと頑張ると次第に痛みが現われてきたこの繰り返しの中で徐々に痛みも増してきた。ではどうすれば良いのか??

結論から言えば、痛みを引き起こした原因がしっかり治ってないからです。安静により一時的にストレスが加わらず痛みが落ち着いていただけだったのです。また、慢性的に肩こりや腰痛がある人は電気治療などで一旦は良くなっても、日が経つにつれてまた凝ってくる。これは身体の使い方に偏りがあって、常に同じ筋肉や関節に負荷を与え続け疲労が蓄積するために肩こりや腰痛が出現する状態です。したがって、筋肉をほぐしたり、筋肉を鍛えたりする必要があるのです。

さらに言えばそこには姿勢や動作など、その人の日常の生活習慣やクセ(例:足を組む、あぐらをかくetc)が原因になっていることがあります。言い換えればその人自身がより抱えている問題を悪化させているといっても過言ではありません。

今は情報社会であり、様々なトレーニングの方法がテレビや雑誌、インターネットなどからいつでも目にすることが可能です。便利な世の中になったと言える一方で、間違ったトレーニングを行うことでかえって痛みを引き起こすことがあります。

当院で行っているリハビリテーションは、一人一人の身体特性や動作を評価し、マッサージやストレッチに加えその人にあった自宅で行える運動を指導します。また、患者様自身も痛みがなくなったら運動をやめるのではなく、再発・予防といった観点から指導させていただいた運動を継続していただく必要があります。

人間の体は他人が行う治療だけでは治りません。もし治ったと思ってもそれは一時的なものです。晴れて通院が終了したそのあとが重要なのです。指導された運動を自宅などで積極的に継続して行いましょう。そのお手伝いは我々が全力を尽くして行います!あとはあなた次第です!