膝テーピング足関節テーピングテーピング自主的

スポーツ選手がテーピングをしてプレーしている姿を目にする機会も多くなり、一般的にも広く浸透しつつあります。

ただ、その姿は、ときに美談や勇姿として伝えられ、たとえ怪我をしていても、テーピングをすれば痛みが消え、すぐにスポーツ復帰できるという「間違った考え」を広める原因のひとつになっているようにも見受けられます。
テーピングは、あくまで怪我の「悪化を防ぐ手助け」をするもので、一時的な処置にすぎず、また、すべての怪我や状態に対して有効だというわけでもありません。

ましてや、ただ「痛いところに巻けばいい」のではなく、怪我の部位、重傷程度、回復状態、そしてスポーツの種目によっても使用方法・巻き方は異なり、それぞれに合ったものでなければ、効果がないばかりか、逆に怪我の悪化を招いてしまう恐れもあるのです。そのことを踏まえ、当院でのテーピング指導は、主にスポーツ外傷(足首、膝などの靱帯損傷)の患者さまや、重度の関節の不安定性がある方、症状が慢性化してしまい常時テーピングが必要な方など、その必要性があると判断した患者さまに対して行います。その場合、必ずリハビリテーションを併用し、治療と並行しての指導となりますので、安全かつ適切です。

本来は、どの方にも怪我の回復を待ってスポーツ復帰をしていただきたいのですが、当院には「大切な大会があり、どうしても早期復帰したい」と切実な思いを抱えた患者さまも多くいらっしゃいます。そのような患者さまに対しても、慎重に怪我の状態を見極めたうえで指導させていただきますので、一度ご相談ください。