スポーツ傷害

岡崎にあります「はまな整形外科クリニック」でのスポーツ外傷、スポーツ障害の治療方針についてご案内します。

スポーツ外傷、スポーツ障害に関して

スポーツを取り巻く環境は昔に比べると非常に向上しているにも関わらず、スポーツを原因とする外傷(骨折、脱臼、靭帯損傷、肉離れ等)、障害(膝の痛み、肘の痛み、肩の痛み、腰の痛み)の発生はなかなか減少していません。

 最近では、『スポーツ=競技』ではなく、『スポーツ=レクリエーション』の方々も非常に増えています。ダイエットや生活習慣病の予防、加齢に伴う体力低下予防、ストレス対策など、様々な目的でスポーツが取り入れられています。

 非常に良いことだと思いますが、ひとつ注意しなければならないことがあります。スポーツをするためには、それに見合う身体を有さないといけないということです。言い換えれば、筋力、柔軟性、平衡感覚、身体に無理のない動作などの多様な要因を獲得する事が大切という事です。これらの要因の獲得が不十分なままスポーツを行うと外傷・障害を引き起こしてしまいます。

 このようなスポーツ外傷・障害の予防に対するコンディショニングや身体のケアをすることはスポーツを仕事にしているプロでは当たり前の事でも、部活動やレクリエーションレベルではないがしろにされている事が多く見られます。スポーツ傷害

 われわれ整形外科スポーツクリニックがお手伝いしなければならないのがこのスポーツ外傷・障害の要因をケアする部分なのです。今まで多くの医療現場においては、スポーツ外傷・障害の対症療法(痛みを改善するだけ)のみを行ってきた感があります。

 野球肩、野球肘、小児期のスポーツに伴う膝関節痛、ランニング障害、足首の捻挫・・・毎日多くのスポーツ外傷・障害を有する患者さんが受診されています。その場の痛みだけを治してあげることは容易なことです。でもそれで終わってしまえば、間違いなくまた数ヵ月後に来院されることになります。

 患者さん本人はもちろん、ご両親、コーチ、監督、スポーツ障害を治療する医療者、すべての人間がスポーツ外傷・障害を起こす原因に目を向けるべきなんです!

 例えば、野球肘に関して言えば、肘に問題がある子はほとんどいません。しかし、肘にシップを貼って安静にして痛みが治まれば、治ったと勘違いしまた投げ続けます。間違いなくすぐに痛みが再発します。問題は肩関節の固さ、下半身の柔軟性の欠如、フォームの問題等々・・・これらを是正してあげなければ治療したとは言えません!そのためには、ある程度の投球制限やスポーツを禁止する期間も必要です。故障した状態でのプレー、年齢に見合わない過酷な練習によって一生障害を引きずってしまうこともあります。

傷害と再発

当院の院長も、小学校低学年からバタフライの競泳を行っていました。いまでこそそんなクラブはないと思いますが、プールサイドでコーチが竹刀を持って歩きまわり、ヘバッっていると、容赦なく竹刀で愛の鞭が飛んできたよ・・・言ってました。高校生と同じメニューで泳がされ、さらには小学生のうちから、プロテインを飲まされ筋トレしてたらしいです・・・。腰が痛いと言っても、練習不足だ!の一言で一蹴され、その結果、院長は立派な椎間板ヘルニアになりました!(今ではしっかりと自己管理をしてストレッチしている為痛みはほとんど感じていないそうです!私たちがやらないとひどいことになります!と脅したんですけどね・・・(笑))

 さて話は変わって、どうしてその障害が起こったのか、起こらないようにするためにはどのようなリハビリをしたら良いのか?を考えてみましょう!

すぐにプレーに復帰できるため、その場の痛みだけをなんとかしよう!といった治療ではなく、スポーツ外傷・障害を起こさないような身体を造るにはどうしたらいいのか・・・痛みだけに目を向けた治療ではスポーツ外傷・障害は治せません。

 今一度、スポーツ障害の本当の意味での治療を見直しましょう!そして、障害なく、一生そのスポーツを楽しめるような体を造りましょう!

スポーツ外傷、障害いずれにおいても、高度な損傷、あるいはそうでなくとも高いレベルのプレーを目的にする場合、手術的治療を行わねばならないこともあります。もちろん、手術をしなくても良いような状態にもっていけるよう、最大限の治療は行いますが、どうしても手術の適応あり!と判断させていただいた場合は、当院と連携のある手術施設を有したスポーツクリニックやスポーツ障害の手術を行っている総合病院に紹介させていただく場合もあります。