岡崎にあります「はまな整形外科クリニック」でのスポーツによる肩関節障害(野球肩)にならないための予防知識をご案内します。

野球肩の症状と治療

野球肩(投球障害肩)といっても、その病態は多岐にわたります。

いわゆるインナーマッスルと称した腱板損傷、上腕二頭筋長頭障害、関節唇断裂、剥離(SLAP lesion)、肩峰下滑液包炎、骨端線離開(リトルリーガー肩)その他。
これらが単一病変のみならず、複雑にオーバーラップし痛みを生じることもあります。

画像:肩組織図

肩の組織について

画像:アウターマッスルアウターマッスル

画像:インナーマッスルインナーマッスル


アウターマッスル(身体の比較的浅い部分の筋肉ー大きい力を生み出す遠心性作用)通常のトレーニングマシン、いわゆる筋トレで鍛えられやすい筋群である。

インナーマッスル(比較的深い部分に存在しー回旋動作を司る求心性作用を発揮する)しっかりした指導下でないと、なかなか鍛えられない。
これに対してはバンドやチューブを用いたトレーニングを行います。

また野球肩ということで、肩ばかりに目が行きがちですが、椅子に座って肩だけでボールを投げても全くパワーが出ないことからもわかるように、投球は下肢から回旋を利用し、増幅されたパワーを肩へ伝達することによりなし得る動作なのです。

よって治療の面では、上肢のみならず、下肢、骨盤、胸郭全てにおいて行われるべきなのです。

一生野球を楽しむために

医学的観点からは投球フォームの重要性は言うまでもありません。

しかしプレーの現場では、コントロールとスピードがかね備わっていれば、どんな投げ方でもある程度許容されてしまいます。

打者を打ち取ってなんぼの世界だから当たり前です。
しかし問題は、そのフォームで一生楽しくプレーができるかです。
多少の痛みが伴っても、なんとか投げられるから大丈夫!
しかし気づいたときには全く投げられない!
医者に見せたら、手術が必要です!
半年はプレーできません!そしてフォーム大改造。
という具合かもしれません。

早期であれば、ストレッチやインナーマッスルの強化、zero positionを意識した投球等で痛みが改善することもあります。

投球における正しい身体学的理解を少年野球時代から教えてあげたいものですね。
スポーツは一生涯を通して楽しみたいものですから。

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